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日本店舗のWeChat Pay導入のメリットは?

WeChat Payを導入する店舗は続々と増加しています。WeChat PayといえばチャットツールWeChat(微信・ウィーチャット)の決済機能ですが、ほとんどの訪日中国人がWeChat(微信・ウィーチャット)を利用していることから、WeChat Payの利用可能性も高まります。
そこで今回は、WeChat Payをこれから導入することを検討している日本企業に向けて、WeChat Pay導入のメリットをご紹介します。

1. WeChat Payは日本でどのくらい利用されている?

WeChat(微信・ウィーチャット)は、テンセント社が提供する巨大SNSで、2011年にサービス提供開始して以来、近年は月間アクティブユーザー数が約11.5億人にまで成長しています。そのWeChat(微信・ウィーチャット)の決済サービスWeChat Pay(微信支付)は2013年から提供されています。WeChat(微信・ウィーチャット)内に自分の銀行口座を登録し、買い物などのたびにお財布代わりにWeChat(微信・ウィーチャット)から自分のQRコードを表示させて、それを店員が専用端末で読み取れば、支払いが完了します。ユーザーにとって、非常に効率的で便利な仕組みといえます。

このWeChat Pay、日本ではどのくらい利用されているのでしょうか?

WeChat Payは利用者が約6~8億人、中国で約100万店舗が導入しているといわれる決済サービスです。この数字からWeChat Payはすでに、中国では当たり前のように町やオンラインショッピング時にあふれている決済システムであることがわかります。

そして日本でも7,000店舗以上がすでに導入しているといわれており、2020年の東京五輪を控えていることもあってますます導入店舗数も増えていくことが予想されています。

2.日本店舗のWeChat Pay導入メリット

では日本店舗がWeChat Payを導入することにより、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。いくつか見ておきましょう。

2-1.差別化・同質化を図ることができる

競合店舗がすでにWeChat Payを導入しているケースが多くなっています。その場合には、WeChat Payを導入することで同質化を図ることができるでしょう。もちろん、まだ周りが導入していないという場合にはいち早く導入することで差別化を図ることが可能です。 特に訪日中国人の方々に、ひいき目に見てもらえる可能性も高まります。SNSでユーザーが情報共有する際には、「あの店はWeChat Payで払えたよ」などというやり取りが行われることで、たくさんの来店や購入のきっかけを生み出す可能性に満ちています。

2-2.決済・売上管理の業務効率化につながる

WeChat Payはお客様にとってQRコードを読み取るだけの簡単な決済手段です。利便性はそれだけにとどまりません。店舗にとっても、ただ読み取るだけという簡単な手段で決済ができるほか、売上をクラウド上で見ることもできるため売上管理も効率化します。

2-3.WeChat(微信・ウィーチャット)アカウントのフォロワー誘致が可能

WeChat Payは何といってもWeChat(微信・ウィーチャット)の決済機能であることから、WeChat(微信・ウィーチャット)の公式アカウントを店舗が持っている場合、その公式アカウントのフォロワーになってもらうための誘致をすることが可能です。フォロワーになってもらえば、自店舗のお得な情報も発信できることからリピート利用を促進します。

3.WeChat Payの導入方法

日本店舗がWeChat Payを導入する場合、近道となるのが日本の代理店を利用することです。多くの日本店舗が代理店を通して導入しています。

代理店を通してテンセント社へ申し込みがされれば、加盟店としての審査が行われます。審査に通れば決済用端末を導入し、専用アプリをインストールすれば完了です。

日本の代理店を通じて導入する場合、売上は通常「円」で受け取ることが可能です。

4.まとめ

今、中国ではモバイル決済が当たり前になっており、WeChat Payはその中でも非常に多くのユーザーがいます。今後ますます訪日中国人が増えるといわれている中、もはやWeChat Payで決済できない日本店舗は、他の店舗と比較されることも多くなるでしょう。
日本店舗の導入ハードルは決して高くありません。また決済端末も簡単な操作で扱うことが可能です。これから導入を検討しているのなら今がまさにチャンスであり、前進あるのみといえます。